1. 日本酒度の推移は変化の大きい期間と変化の少ない期間を5年毎に区切ることができた。また変化する場合の対応の仕方は, 甘くなる方向に移行する場合県内の対応が早く, 逆に辛くなる方向では県外の対応が早かった。 2. 酸度は昭和53 (1978) 年頃から1級と2級の差が大きくなる傾向性を示したが, これは清酒の味についての1級と2級の方向づけとしてとらえることができる。 3. アミノ酸は県内でばらつきが大きかったが, 大手メーカーの多い県外ではぼらつきが少なく, 時代背景に伴った傾向性が出たものと考えれらる。