酵母の増殖を抑える細菌-抗酵母性細菌-が清酒麹の汚染菌として発見された。それはごくありふれた枯草菌 Bacilus subtilis に属する細菌であるが, この細菌にひどく汚染された麹を使用した酒造場で異常発酵が認められた。過去の腐造にもこの細菌が原因となって起ったものがいくつかあったものと思われる。