微量のCNイオンを検出定量する方法として, 蒸留法によるピリジン・ピラゾロン法を検討した。水溶液と乳酸溶液については, 肉眼比色による定量と光電比色計による定量を試みたが, その限界は夫々0.005ppm (5ppb) と0.003ppm (3ppb) であった。この方法により市販醸造用乳酸 (90%) を調査したが, 最近のものは0~0.009ppmで上水道の法的規制値0.01mg/l以下であり, 食品添加物として全く安全であることがわかった。 終りに分析法について種々御協力いただいた武蔵野商事株式会社, 株式会社武蔵野化学研究所に御礼申し上げます。