わが国は水田利用再編対策の一環として, 大豆の栽培を取り上げ, その生産量も急速に回復しつつある。ところが, 国内産大豆を価格面での不利も覚悟の上で積極的に利用するためには, 加工適性の面で輸入物より格段に優れていなければならない。そのためにも, 食用大豆として加工適性の優れた大豆の品種改良ならびに栽培面での改良がなされねばならない。本稿では, 米国・中国・国産大豆の育種・栽培の現状と, 品質の特徴などについて論述していただいた。