1.当局鑑評会出品本格焼酎と管外市販本格焼酎のダイアセチル量にはかなりの差があり, 前者が高かつた。 2.第6回本格焼酎鑑評会出品酒中, 米製焼酎については, 官能評点とダイアセチル量の間に統計的に有意な相関があつたが, 芋, 麦製焼酎では明確でなかつた。 3.高濃度のダイアセチルを含む焼酎について, その発生源はもろみ中の生酸菌であると推定した。 最後に, 本研究のため第6回本格焼酎鑑評会の貴重な試料とデータを御提供いただいた国税庁醸造試験所第七研究室長, 西谷尚道博士に心から深謝します。