貴醸酒をアルコール分7%及び9%に割水後, 補糖, 補酸を行い酒質が調和した低アルコール清酒を製造することを検討した。 1. 官能検査において味の調和が良好であった試料の直糖 (%) と酸度の間に, アルコール分7%ではy=0.286x+0.386 (y: 酸度, x: 直糖 (%)) の直線関係があった。 2. アルコール分7%では, 直糖6.0%, 酸度2.1, アルコール分9%では, 直糖6.2%, 酸度2.0の試料が, 低アルコール清酒としての評価が良好であった。