古くから大桶に仕込んだ味噌の中心部が焼けるといわれてきた。信州味噌研究所では, この現象を研究し, それが酵母を中心とする微生物の発酵熱によること, 味噛内に蓄積された熱が, 放冷効果の少い中心部に停滞するためであることを明らかにし, その部分の熱をヒートパイプで汲み出す方法を開発した。その具体的な方法と問題点について解説願った。