活性炭素繊維に, 清酒醸造過程の醸酵ガス中のアルコールを吸着させることにより回収する方法について, 適用性の検討を行ない, 次の結果を得た。 1.回収率ほぼ100%で, 白米t当り0.17 l /日のエタノールを回収できた。 2.回収液は20%以上のアルコールを含み, 冷却法による回収ドレインとほぼ同一の成分組成であった。 3.本法は, その回収原理のために, 大規模工場にとってきわめて有利な回収方法であると考えられる。 おわりに, 本実験に協力をいただいた東洋紡績株式会社ならびに発表を許可下さいました菊正宗酒造株式会社嘉納毅六社長, 森太郎顧問, 渡辺和夫生産部長に深謝致します。