清酒の需要振興が叫ばれて久しいが,「いうは易く行なうは難し」の感があって実りの薄さに歯がゆい想いを抱く向きも多い。筆者は, 今, 発想の転換が必要であることを改めて強調し, 生き残るための一手段として「サケトロニクス」と「小メーカーの選ぶ道」を提言している。この論が, 筆者も述べているように独断と偏見に満ちたものなのか, ほたまた真実を言い得ているのかは歴史が証明するであろうが, 読者も又その歴史作りに加わっていただくよう熟読をお願いしたい。