清酒全盛の時代から需要が低迷する現在まで, 鑑定官あるいは酒造技術者として日本酒を嗜みつつ技術指導に携つて来られた筆者の回顧録はまさに温故知新。これからの日本酒復権につながるヒントが潜んでいるように思え, 一読を勧める次第である。