生物が生命現象を維持するのに必要不可欠な酸化反応と過剰に生産される活性酸素を不活性化する抗酸化防御機構のバランスが崩れたときに酸化ストレスが誘導される。 植物を素材として構成する食品には素材由来の抗酸化物質が含まれ過酸化脂質や活性酸素に起因する種々の体調異常や疾病等を制御予防することが明らかとなり食品の第三次機能として注目されている。 醸造調味料の味噌, 醤油, 酒類の赤ワインなどの抗酸化性については検討が進んでいるが今回は酒類調味料である本みりんの機能性成分の一つとして見いだされた抗酸化性物質とその晶質保持への影響等について解説いただいた。