わが国では醸造醤油が最も多く用いられているが東南アジア諸国では, 魚醤油が最も一般的な調味料である。近年, 異文化交流などによる食生活の多様化が進んでおり, 魚醤油の輸入が増加の一途を辿っている。わが国でも秋田の「しょっつる」や能登の「いしる」があるが, 筆者らは貝類を用いた魚醤油の開発に取り組んでいる。従来のもにはない呈味性を有するものが出来たという。一読されたい。