26SrDNA塩基配列決定法により同定した耐塩性 Zrouxii, Cuersatlis, Cetchellsii 及び Pichia 属酵母から Z. rouxii の選択的分離法について, 従来法であるo-バニリン耐性法と新しく検討したバナジン酸耐性法との比較を行った。 (1) 従来法である8ppmo-穴ニリン耐性法では, 各酵母種において耐性株と非耐性株が混在したことから, Z. rouxii の選択的分離には不向きなことが明らかになった。 (2) 今回新しく検討した3mMバナジン酸耐性法では, Z. rouxii のみ耐性を示したことから, 本方法は, Z. rouxii の選択分離のために単純かつ正確な方法として利用できることが判明した。 (3) C. versatillis 及び C, etchellsii とその他の Candida 属や Pichia 属の選択分離法については, 今後の研究が必要であった。