熱帯植物クルクリゴの果実中に含まれるネオクリンは, 酸味を強い甘味に変換するユニークな味覚修飾活性を持つ。この不思議な性質は味覚サイエンスの大きなトピックの一つであるが, ネオクリンを大量に生産することが困難であった。そのため麹菌による生産が試みられ, 天然と同等の活性をもつネオクリンの生産に成功した。麹菌の新たな活躍の場として注目される成果である。