一般米12点, 吟醸米8点につき精米中経時的にサンプリングし, 精米経過と精米損失の関係について検討した。 見かけの精米歩合は一般米70.5%, 吟醸米40.4%であった。吟醸米については, 59BYと比べ高度精白化が進んでいた。 精米損失の少ない試料においては, 精米損失の多いものと比べて重量分布のモードより軽い部分が単純な分布を示した。 一般米においては, 精米1時間目の真精米歩合と精米損失との相関係数r=0.754で1%危険率で有意であった。精米1時間の真精米歩合が小さいほど, すなわち精米速度が速いほど精米損失は少なかった。一般米の精米損失が少ないメーカーにおいては, 吟醸米の精米損失が多い傾向が見られた。 終りに, 試料を提供していただいた各清酒製造場に感謝いたします。