超音波音速度計を用い,清酒あるいは醪炉液中での音速度を測定し,試料成分組成との関係を検討した。 1.音速度は試料中のアルコール分,エキス分によって大きく異なった。 2.音速度と密度の測定値あるいは2点以上の異なる温度における音速度から試料中のアルコール分,エキス分を算出することができた。 3.演算結果は浮秤法による分析値と良く一致した。本稿の一部は昭和61年度日本醗酵工学大会シンポジウム(醸造への薪技術の導入)にて発表した。