ワインの中のカルバミン酸エチル (CAE) の分析法を設定した。 (1) BERTRANDらの設定したジエチルエーテル抽出による方法を参考として検体を調製し, ガスク獄マトグラフィに供する方法を検討した。 (2) ワインにおいては, クロロホルム抽出よりも本法の方が, 検体の調製が容易であった。 (3) 検出限界10μg/1, 定量限度20μg/1であり, 回収率も良好であった。 (4) ガスクロマトグラムにおいて, CAEと他の物質のピークを明確に分離することができた。