バイオリアクターは, 遺伝子組換え, 細胞融合とならぶニューバイオテクノロジーのキイ・テクノロジーである。バイオリアクター応用の波及効果は極めて大きなものがあり, 従来から糖質化学工業ではよく用いられてきた。しかしながら, 醸造工業においては醸造中における生化学反応が複雑すぎるためか遅れていたのが現状であった。ところが, 堀津教授によるセラミックスに微生物を固定化し, これによるバイオリアクターを芯用し醸造食品製品法が開発され, 遅れは一挙に縮まり, さらには醸造の特性を利用することによりバイオリアクター利用の最先端におどり出た。堀津教授にやさしく解説をしていただいた。