味噌工場における排水処理方法には, これまでにも幾多のものが報告されている。実用的には生物処理法, 特に活性汚泥法が多い。各工場における処理方法の優劣, 適否を決定するには, 工場規模, 排水量と質, 環境, 敷地, 建設費, ランニングコストなどの諸条件を総合的に満足させるか否かによる。嫌気性発酵は大豆煮汁を処理する上で幾つかのメリットがあり, 再検討の価値がある。