醸造用酵母を含む30株の染色体依存性キラー性発現及び相同配列の分布を調べた。その結果, 清酒酵母及び焼酎酵母ではキラー性発現株の出現頻度はワイン及びビール酵母に比べ低いが, 相同配列は保持されていた。それらは遺伝的に調べられた染色体と同じ, 染色体番号の所に存在した。キラー性発現株はキラー遺伝子近傍の制限酵素部位が保存されていたが, 非発現株では乱れるものやシグナルの弱くなるものが存在した。遺伝子破壊及び相同配列の分布より染色体依存キラー相同配列が生存に必須でないことを示した。