コンピューターの普及により従来煩雑すぎて利用できなかったデータ解析や判断材料として加工する手段が身近になってきた。つまり, 数値データから質的データへの変換が簡単にできる状況が生まれつつある。消費市場の変化をつかむ統計的な手法を導入する例を, 穀物の生産動向と加工食品の消費周年化傾向を例に取り, 事実の把握のやり方とその背後にある要因の解析に基づいた推論への導入について解説していただいた。