近赤外分析法は非破壊性, 迅速性, 多成分同時測定などの特長を持つ分析法として注目されている。当初はいわゆるプラックボックスの多い分析法と批判されることもあったが, 解明が進むにつれて精度の高さが証明されてきた。現在, 醤油業界では日本醤油研究所を中心に, この分析法の公認を目ざして共同研究が進められている。すでに, 大手数社では工程管理面に多大の成果を挙げている。著者らの研究実績をふまえて近赤分析法の特質について解説していただいた。