酒造場 (床土) の試料59種類から主に集殖培養法で分離されたSacckaromyces cerevisiae (var. ellipsoidus) 91株を竹田らの醸造酵母の区別法で検討した結果, sake yeast 76株, skocku-ammori type yeast 5株及びother industrial yeast (その他の醸造酵母) 10株の3 グループに分類された。 分離されたS.cerevisiaeが生態的に本来の野生清酒酵母であることを明らかにしたものと思われる。そして試料59種類のうち38種類からsake yeastが分離されたことから野生清酒酵母は, 酒造場のいたるところに存在しているものと推察した。