本稿は, 永年酒造従業員を供給してきた南部杜氏のふるさと石鳥谷町から眺めた酒造労務の実状と, 町が中心となって酒造人材養成事業の概要を紹介していただいた。使用者側と供給者側の協力によってはまだまだ季節労務による酒造りができるのではないかと考えさせられる。