酒造原料米の重量分布を自動的に測定する装置を開発した。同一品種の白米 (山田錦) を用いて, サンプルサイズ300粒と1,000粒について重量分布を求めた。その結果, 300粒で原料米の特性を把握するのに充分であることが認められた。 手作業と自動測定装置による測定結果は, ほぼ同等と認められた。しかし, 手作業での測定は, サンプリング誤差を生ずる可能性があると思われるのに対し, 自動測定装置を使用すれば, そのような誤差は生じず, また, 夜間でも自動的に連続して測定ができるため, 多数の試料の処理が可能となる。これらの結果より, 本装置は, 原料米の品質管理の向上に寄与できると考えられる。 なお, 本装置の商品化は, パーソナルコンピュータとプリンタを含めた販売価格として150万円以内で可能と思われる。 最後に, 自動重量分布測定装置の開発にご協力下さいました広島県立西部工業技術センター岡田芳雄研究員殿, 田尾博幸研究員殿及び打田澄雄研究員に深謝いたします。