醸造においてアルコール発酵の主役である酵母の活性を測定することは, 安定した醸造を行っていくための最も基本的な技術であり, 数多くの方法が開発されている。しかし, 従来の方法では, 測定時間, 操作性, 結果の再現性などの点で必ずしも満足のいくものではなかった。ここでは, 酵母細胞内のpHを測定するという新しい方法について, 結果の判定への画像処理の利用を含めて解説していただいた。