平成元年, 清酒の製法品質表示基準が定められ, 級別制度に代わる品質表示制度として定着しつつある。こうした状況下での特定名称清酒の動向は, 誰しも大変興味あるところだと思われる。着実に伸びている一方で労務事情等の問題を抱え, 特定名称清酒にとっての環境は厳しい面も多い。できるだけ客観的な観点から, 特定名称清酒の動向, 問題点, 将来等を解説していただいた。