国産赤ワイン及び対照としてボルドー産高級赤ワインのEtOH指数, HC1指数, ゼラチン指数及び高分子色素指数を分析したところ, 国産赤ワインの新酒, 普通酒の各価格帯, 及びボルドー産ワインに, タンニン濃度, アントシアン濃度等の分析値だけでなく, 4指数にも大きな違いが認められた。さらに, 主成分分析によって各区分が明確にグルーピングされ, 外国産ワインと対比することによって, 国産赤ワインの各区分の位置付けが明確となった。従って, 国産赤ワインにおいても, GLORIESらのフェノール化合物指数が分析方法の1つとして有用であることが示された。