醸造物の揮発性香気成分は, 従来トリクロロフルオロメタンを抽出溶媒として使用し, 液一液抽出後は通常のフレーバー分析法に従い濃縮し, GC分析を行っているが, 新しい分析法を使用してビールの中・高沸点香気成分分析の事例を解説していただいた。本法は抽出溶媒であるトリクロロフルオロメタン中の揮発性成分を多孔質ポリマー樹脂に吸着・濃縮させた後にヘッドスペースガス分析を行い, その問題点などを指摘していただいた。