1) 『ムレ香』の主成分である i -Valの生成酵素の活性測定法について検討を行った。 2) 活性測定法の最適な発色試薬を検討したところLPBVが本条件下において過酸化水素に対するモル吸光係数が高く, 安定性も良いことからLPBVを発色試薬とした。 3) 種々の測定条件を検討した結果, 基質溶液2.2m l (50mM pH6.5リン酸緩衝液, LPBV: 0.2mM, Horseradish由来のPOD: 22unit, i -AmOH: 1,000ppm) に粗酵素溶液0.3m l を加え, 35℃ で3時間反応させ, 639nmにおける吸光度の増加量を測定する方法を『ムレ香』生成酵素の活性測定法とした。 4) 市販Alcohol oxidase ( Pichia pastoris 由来) の活性を測定した結果, 本活性測定法が i -AmOHを基質としたAODの活性を測定していることが確認された。また, 同様のAOD活性の測定にも応用できることが示唆された。