ビール発酵における麦汁通気の効果を, 酵母による酸素摂取量すなわち, 単位酵母当たりの溶存酸素摂取量 (Total Dissolved Oxygen Consumption TDOC) として定量化し, 高濃度発酵および通常発酵における麦汁通気のエステル生成に及ぼす影響を定量的に解析した。その結果, TDOCを指標に麦汁通気を制御することにより, 通常発酵および高濃度発酵の場合のエステル生成を定量的かつ再現性よく制御することが可能となった。