近年のわが国では食生活の変化もあり, ワインの消費量は驚異的に増加している。日本の場合, 気候風土の関係もあり, 国内産のブドウを醸造用の使用するのは, 数量, 価格等の問題があることから, ここ数年のワインの消費量の驚異的な増加を支えたのは海外からの輸入ワインであった。この中でも輸入数量の増加が多かったのがチリ産である。 このチリワイン醸造について, 昨年チリ・アルゼンチンのワイン生産事情の調査に出かけた著者にアルゼンチンも合わせて解説していただいた。