国の行政改革のさなか、これまで100年にわたり酒類業界を技術面から牽引してきた鑑定官室の事務運営が見直されようとしている。国税庁醸造研究所の独立行政法人化とともに鑑定官室の事務運営の行方は酒類業界をはじめ関係者にとって重大な関心事である。そこで全国の鑑定官室を総括する立場にある筆者に, 鑑定官室100年の歴史を振り返っていただくとともに, 鑑定官室を取り巻くさまざまな環境を踏まえて, どのような方針で鑑定官室の事務運営を見直すべきか解説していただいた。新しい鑑定官室に期待したい。