焼酎製造の副物産である蒸留粕は, 環境問題の国際的な高まりから, 近年海洋投入処分が難しくなってきており, 陸上処理への転換が強く求められている。これまでいくつかの有力な陸上処理方法が開発され成果を上げつつあるが, 焼酎製造場の地理的, 資金的等の個別事情により、これらの処理方法が必ずしもすべての製造場に適用できるとは限らず, 新たな処理方法の開発期待が根強くある。 本稿では, コンポスト化技術を活用して, 発酵終了物を再利用する方法により焼酎蒸留粕の減量化に取り組んで来られた筆者に, 実験デ-タに基づきその実情を詳細に解説していただいた。