1) 白麹菌のBGaseはカーボンカタボライトリプレッションを受けるが, キシロースにより誘導発現した。 2) 芋麹が米麹に比べBGaseが高くなる原因は, 芋は米に比べキシロース含量が高いことによるものと考えられた。 3) 麹にある程度のBGase活性が存在すれば (今回の場合, 約300U/g麹), それ以上, BGaseを増加させても芋焼酎のモノテルペンアルコール濃度はそれほど増加しなかった。 4) 芋焼酎のモノテルペンアルコール濃度は, 仕込に用いた原料のモノテルペンアルコール配糖体量に大きく依存した。芋麹仕込と米麹仕込の芋焼酎のモノテルペンアルコール含量の差は主に, 麹に用いた芋と米のモノテルペンアルコール配糖体量の違いによるものと推定された。