セミヨンブドウ果汁及びワインより硫酸アンモニウム塩析によってタンパク質画分を調製し, これらの画分をSuperdex 75HRカラムを用いたHPLCで分離した。硫安塩析によって得られた果汁及びワインタンパク質はそれぞれ7つの画分 (J1~J7とW1~W7) として回収できた。得られたタンパク質の分子量, 中性糖量を測定したところ, ほとんどのタンパク質は25~30kDaであり, また61及び57kDaのタンパク質も認められた。また, 全ての画分に中性糖が検出されたことから, これらのタンパク質は糖タンパク質であると考えられた。ワインより分離されたタンパク質のほとんどは果汁由来であるが, W4の24kDaのタンパク質は酵母由来と考えられた。これらのタンパク質のN末端アミノ酸配列を決定したところ, インベルターゼと高い相同性をもつタンパク質が2種類, オスモチン様タンパク質と高い相同性をもつタンパク質が3種類, 及びタウマチン様タンパク質 (VVTL1) と高い相同性を持つタンパク質が2種類認められた。