(1) 樽酒にノルリグナン類のagatharesinol, sequirin-C, sugiresinolならびにhydroxysugiresinolが含まれることが明らかとなった。 (2) 樽酒に含まれるノルリグナン類は主にagatharesinolならびにsequirin-Cであった。 (3) 樽酒に含まれるノルリグナン類の量は, 貯蔵期間が長くなるほど多くなった。 (4) 樽酒, agatharesino1ならびにsequirin-Cにはニンニク摂取後の呼気中悪臭成分の一つ, アリルメルカプタンに対する消臭活性があることが明らかとなった。 (5) agatharesinolならびにsequirin-C には抗酸化活性があることが明らかとなった。 なお本報告の内容については, 平成15年度日本醸造学会大会において発表した。