イネ登熟期に山田錦及び日本晴を高温で生育させた場合, 酒造適性の吸水性, 消化性 (Brix), 粗蛋白質及びカリウム含量に影響が現れた。高温栽培では消化性 (Brix) の低下, 吸水率, 粗蛋白質及びカリウム含量の上昇が見られ, 消化性及び吸水性は米の物性やデンプン構造の差異が関わっていることが示唆された。また, 粗蛋白質及びカリウム含量は気温, 日照等の環境要因に依存することが示された。