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  • 标题:蒸し玄米粒の凍結切片の調製法
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  • 作者:大西 真理子 ; 庄司 一郎 ; 高橋 徹
  • 期刊名称:日本食生活学会誌
  • 印刷版ISSN:1346-9770
  • 电子版ISSN:1881-2368
  • 出版年度:2006
  • 卷号:17
  • 期号:1
  • 页码:16-22
  • DOI:10.2740/jisdh.17.16
  • 出版社:Japan Association for the Integrated Study of Dietary Habits
  • 摘要:

     従来, 米粒および飯粒の組織切片標本はパラフィン包埋法が利用されてきたが, 破断や破面,染色むら, 構成成分の剥落等の問題があった。本研究は, 蒸し加熱した玄米粒に対して凍結切片法を導入し, 玄米粒の形態や組織構造が保持されているか否かを検討した。   蒸し玄米粒の凍結切片法による変形や崩壊の程度および組織構造の保存性を検証するため, 蒸し加熱処理した玄米粒をクリオスタットにて-18°Cで凍結切片を作製し, トルイジンブルー染色を施した。この標本の超深度形状測定顕微鏡観察により, 3次元表面画像から算出された表面粗滑度を, 未加熱処理玄米粒の厚切り切断面と比較対照した。その結果, 蒸し玄米粒の凍結切片像は未加熱処理玄米粒の組織構造をよく反映しており, 顕著な変形や崩壊もなく, 胚乳細胞壁の表面粗滑度も定量的に保存されていることが証明された。   次に, 蒸し玄米粒の凍結切片法の組織化学的有効性を検証するため, 蒸し玄米粒5品種のたんぱく質をニンヒドリン・シッフ反応およびアクロレイン・シッフ反応で染色し, その分布像を比較対照した。両染色法とも, 従来報告されている通り, 5品種の玄米粒の胚芽, 果皮, 種皮, 糊粉層, 胚乳細胞壁, および澱粉複粒周囲を着染した。しかし, その染色性の濃淡に若干の違いが認められた。近縁の国産4品種は表層部背側の胚乳細胞壁が濃染し, 背腹軸に沿った中心部は淡染した。中心部の澱粉複粒周囲は染色されなかった。これに対し, ワイルドライスは表層部から中心部にかけて胚乳細胞壁が一様に濃染され, さらに澱粉複粒周囲も濃染されていた。これらのことから, たんぱく質分布の品種差も明瞭に確認でき, 蒸し玄米粒の凍結切片法の有効性が高いと考えられる。   更に, ズダンIV染色にて, 脂質分布についても蒸し玄米粒の凍結切片で検証した。その結果, 未加熱玄米粒で報告された結果と同様, 胚芽, 種皮, および澱粉層の脂質蓄積部位を茶色に着染することを確認した。   以上の結果から, 蒸し玄米粒に対する凍結切片作製法は, 簡便であり, 玄米粒の形態および組織構造, 即ち構成成分をよく保持し, 染色性にも問題がなく, 組織標本作製上有効な方法と判断された。

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