本研究では, 不安の特性が味覚に影響を与えるかを, 官能試験を行って検討したところ, (1) 高不安の人は甘味の感受性が高かった。 (2) 高不安の人はストレス感が高く, 覚醒度も高かった。 の結果を得た。味覚に影響を与える大きな要因のひとつが不安の特性であり, 不安状態やストレスを緩和することが, 若者の偏った食行動の改善に繋がることが示唆された。