3歳から6歳までの健康な幼児40名 (男性20名, 女性20名) を対象に生活習慣病予防の手掛かりを得るため, 4部位皮下脂肪厚, 身長, 体重, 座高, 下肢長を測定し, 体密度, 体脂肪率に関する資料を蓄積した。 調査は2003年1月から2月に実施した。 1. 幼児の身体計測値には加齢差は認められたが性差並びに交互作用 (腸骨稜上部を除く) は認められなかった。 2. 身体組成の先行研究において幼児に用いられている2つの体密度計算式並びに4つの体脂肪率計算式により得られた体脂肪率は同じではなく, 日本人幼児の身体組成を反映しているとは言い難かった。