Difructose anhydrideIII(DFAIII)の過剰量反復摂取試験を実施した。全被験者は,3gのDFAIIIを1日あたり3回(9g),4週間摂取した。摂取開始前(dayO),摂取2週間目(day14),摂取終了1日後(day29)に血液,尿検査を行った。また,便状,排便回数,食事メニューと胃腸症状やその他の症状の記録を摂取期間を挟み6週間行った。その結果,主に血液浸透圧に関するいくつかの血液パラメータが,摂取前と比較してday14,またはday29で変動したが,これらの変動は重篤ではなかった。いくつかの胃腸症状の発生率は摂取期間の初期にのみ上昇した。一方,排便回数と下痢の発生率は,摂取期間中上昇し,摂取期間終了後に収束した。これらの結果により,DFAmの過剰量反復摂取により,一過性の下痢および胃腸症状を発生することがあるが,重篤な有害事象は発生しないことが示唆された。