2種類の方法を併用して根の現存量・表面積を推定した。直径5mm以上の根には全木掘り上げ法を用い, 風倒木1本を含む16本の根系を掘り取り乾燥重量の測定および詳細な直径の計測を行った。直径により3階級に分け, おのおのの根重量・根表面積と地際直径との相対成長関係式を作成し, 1999年の毎木調査で得られた地際直径に適用した。直径5mm未満の根には土壌ブロックサンプリング法を用い, 採取した根を直径により2階級に分け乾燥重量を測定した。直径2mm以下の根の表面積測定には画像解析を適用した。本試験地の根現存量は23.41t ha-1, TR比は4.36と計算された。また根表面積は3.50m2m-2であり, その75%を直径2mm以下の細根が占めていた。