Triplex affinity capture法(TAC)を用い,ヒノキゲノムDNA中のCT/GAリピート•マイクロサテライトDNAの濃縮を試みた。TACをpH 5.2の条件下で実施し,得られたDNAフラグメントの塩基配列を基に,濃縮効果を評価した。調べた45フラグメントうち,40個(89%)で3回以上の繰り返し配列が認められ,TACにより高率で濃縮されたことが示唆された。しかし,繰り返し数が10回以上のものは,わずか2クローン(4%強)であった。今後,TAC条件の改良により効率的なマーカー開発が可能であることが示された。