数種類の血清型のサルモネラを混合し, 増菌後の培地による検出率の違いについて検討したところ, 培地により検出率が高くなる血清型が存在し, それは血清型の組合せによっても変わることがわかった. S . Oranienburgと S . Chesterの混合ではSCで増菌した場合 S . Oranienburgが高い比率で分離された.また S .Oranienburgと S . Chesterの混合ではSS寒天培地で S . Oranienburgが1オーダー低い比率で分離された. S .Infantisと S . Chesterの混合では, TT, RVで増菌した場合に S . Infantisの分離比率が低くなった. S . Enteritidisと S . Chesterの混合ではRVで増菌した場合, S . Enteritidisの分離比率が低くなった.