蛋白質分解酵素処理RJ由来IVYのSHRにおける血圧降下作用を検討した. 1) IVYについて, 1.0及び10mg/kg体重の投与量で, 単回経口投与試験を行ったところ, IVY両投与群において有意な血圧低下がみられた. 心拍数等に異常は認められなかった. 2) IVYについて, 1.0及び10mg/kg体重/日の投与量でSHRに対する反復経口投与試験を行ったところ, IVY両投与群に有意な血圧低下がみられた. 心拍数等に異常は認められなかった. 3) WKYラットに対し, 10mg/kg体重/日の投与量でIVY投与による血圧及び心拍数への影響を検討したところ, コントロール群と同様であったことから, IVYは正常血圧及び心拍数には影響を及ぼさないと考えられた. 4) 蛋白質分解酵素処理RJ由来ペプチドによる血圧降下作用において, IY及びVYに加え, IVYが関与する可能性が示唆された.