(1) 35℃乾燥した発芽玄米の生菌数は脱酸素剤の有無に関わらず増大せず, GABA含量も6ケ月の保存期間中に顕著な変化はみられなかった. (2) 脱酸素剤を入れずに保存した対照区の試料発芽玄米の6ケ月後の脂肪酸度は52KOHmg/100gであり, 脱酸素剤包装区に比較して劣化が進行した. (3) 対照区では2ケ月後に化学発光量が明らかに低下したが, 脱酸素剤包装区の発芽玄米は, 6ケ月後も製造時の発光量を維持していた. 脱酸素剤の封入は, 製造時の品質を保持するのに有効であり, 化学発光量が品質評価の簡便な指標となりうることが示唆された.