1) α-およびδ-TOC両方とも, 包接にはβ-CDが適していた. エタノール無添加の場合, α-CDはα-およびδ-TOCと可溶性包接体を形成した. γ-CDはエタノール濃度0%および30%でも, δ-TOCと不溶性包接体を形成した. 2) α-およびδ-TOC両方ともに可溶性澱粉およびデキストリンに相互作用が強く, エタノール濃度によって可溶性, 不溶性複合体を形成できることが明らかとなった. 3) 環化反応と同時に複合体形成をさせた場合, CDのみとの包接よりα-TOCの水への溶解量を高めることができた.