新形質米および比較米の理化学特性を評価した. (1)アミロース含量,糊化特性,米飯物性,炊飯食味の評価から低アミロース米,高アミロース米,普通米および糯米等の各種新形質米の品質を特徴づけることができた. (2)3年間の試料についての各測定項目の評価結果では大きな産年変動は見られず,測定値はそれぞれの品種・系統の品質を示しているものと考えられた. (3)味センサーにより得られる情報を解析することにより,食味に影響する米飯に含まれる呈味成分についての評価に応用できる可能性が示唆された. (4)各種の物理化学的測定値を変数とする主成分分析により,試料米の特徴を明確にできる可能性が示された.