ラピッドビスコアナライザー(RVA)を用いて溶融中のチーズの粘度を測定した.RVAの測定により得られた溶融開始粘度(MSV)と安定時粘度(SV)は,チーズの熟成期間が延びるに従って減少した.MSVとSVの値は,チーズの種類に関わらず水溶性窒素濃度に相関があった.けれども,それらはCa量およびpHには相関がなかった.これらの結果より,RVAの測定により得られたMSVとSVは,プロセスチーズ原料用のチーズの特徴を評価する指標として利用できることが示唆された.